ファクタリングを依頼する場合の審査について

会社経営で財務状況を安定させるのに役立つのがファクタリングですが、このサービスについて次のような勘違いをしている人もいるかもしれません。それは、売掛債権はファクタリング会社に頼めばいつでも買い取ってくれる、というものです。これは面では事実ですが、誤解している部分もあります。確かに、ファクタリング会社は売掛債権の買取をする会社ですが、でも頼めばいつでも応じてくれるというわけではありません。

銀行で融資を受ける場合のように事前審査があり、ここを通らなければ売掛債権を買い取ってもらえないのです。しかも問題なのは、依頼主の信用が高いだけでは審査に通るとは限らないことです。ファクタリング会社が審査で重視するのはむしろ取引先であり、その取引先がどんな会社なのかという点を見ています。なぜこのような基準を設定しているかというと、売掛債権は最終的に依頼主の取引先に買い取ってもらうことになるからです。

ここが審査の大事なポイントになります。では、ファクタリング会社は審査において取引先のどこを見ているのでしょうか。それはひとえに、売掛金を払えるだけの能力があるかどうかです。回収業者がチェックする項目はこの一点に絞られているといっても過言ではありません。

なぜなら、売掛金の支払いができるかどうかによって、回収業者の利益が左右されるからです。スムーズに支払ってもらえば利益が出ますが、支払い不能の場合は利益が出ないどころか損失を出してしまいます。